佐久間 教育・社会・ほのぼの・プンプン


by kouyouhs

福祉教育研修講座 参加職員の報告から

保護者の皆様 教職員は絶えず研修をしています。
生徒のために少しでも力をつけておきたい
新しい情報、役立つ技術、教育法を身につけておきたい
事務部においては皆様からお預かりした予算を
いかに適切にかつ効果的に執行するか、
施設の安全管理をどうするか、さまざまな研修を行っています。
全ては生徒のために、よりよい教育を提供しようと努力をしています。

先週末の東洋大学での研修講座は福祉教育の分野でした。
初日は、山口放送の制作したドキュメンタリー番組で紹介された
角戸理恵さん、中津尚美さんの発表でした。
彼女たちは山口県の福祉系の高等学校を出て介護福祉士として働く中で
利用者にとっての日常を変えることなく在宅で介護する方法として
24時間の訪問介護サービスを考え、
利用者本位の介護体制を構築したいという思いで事業所を立ち上げました。
若い二人の自立の過程から10年をかけて追い続けた素晴らしい番組でした。

その二人の講演が実現し、全国から福祉を教える教員や大学、専門学校の
教員、学生がたくさん集まりました。
以下は本校職員の感想です。

*理恵さん、尚美さんの発表を聞いて、まず感じたことは
 お二人がとてもキラキラしていたこと。
 自分の夢を実現させたことによる自信と
 次の夢に向かって一生懸命走っていることが
 彼女たちを輝かせているのだと思う。
 高校で福祉を指導する我々教員へ、
 「自分の目の前にいる人を大切にする気持ち」
 「相手の気持ちを察する力」を育ててほしいというメッセージをいただいた。
 知識や技術は勿論大切だが、まずは心を育てることの重要性を改めて感じた。
 松戸向陽高校からも、第二の理恵さん、尚美さんが生まれるように
 皆で力を合わせて頑張ろうと思う。

*高校時代に「目の前にいる人を大切にする力」を身につけてほしいと言っていました。
 まさに介護の原点だと思いました。親、友達、困っている人を大切にする力がなかったら
 利用者様を大切にできないと感じます。この「大切にする力」を、
 日々の授業や生徒とのかかわりの中で身につけさせたいと思います。

*最も印象に残った言葉は、理恵さんが言っていた、「利用者と接する際に
 『利用者だから、高齢者だから』優しくするのではなく
 ひとりの人間として対応・支援すべきではないか。」という言葉です。
 対人支援のプロとして、「人権」「プライバシーの保護」を軸として
 利用者に接するべきですし、もちろん介護従事者だけでなく
 すべての人々が同じような感覚で人と接することが重要だと感じました。

千葉県の教職員は、教育センターや様々な教育研究部会の研修講座によって
教育相談、特別支援教育、道徳といった領域や、各教科における研修も
積極的に受講し、授業や生徒理解につなげていけるよう努力しています。

少しずつ、一歩ずつ、生徒の意欲を引き出して
学力向上につながる取り組みをして参ります。

子どもたちの生活や家庭での学習の様子に、是非、関心を持っていただき、
少しでも成長していることを一緒に喜んでほしいと思います。
また、同様に担任や関わってくれる教職員にもエールをいただきたいと思います。
クラスのことも、授業にも効果が出てくることと思います。
教員もほめて育てる時代です。

保護者の皆様、共存共栄のためには、多少の演技も必要です。
悪口は後で言いましょう。あ・と・で。
by kouyouhs | 2014-01-21 10:01 | 保護者の皆様へ